2018年の8月頃からか、一般のマスメディアでよく聞くようになった言葉に「外国人材」がある。

唐突さに違和感を覚えた。

 

それまでは「外国人労働者」が一般的で、「外国人材」などという言葉は全く耳馴染みがなかったから。

業界や専門家の間では使っていたのかも知れないが、このタイミングで突如としてお茶の間に現れたことには何かしら意図を感じる。

 

もともと国内の労働者のことを「人材」と、まるで「木材」や「鉄材」のような「ブツ」かのように呼ぶことにも抵抗感があったが、これは人を人として見なくなるコトへの不安や不快さがあったからだ。

 

今回の「外国人材」も同じで、彼らが日本に来て、働き始めたときのコトを想像すると心苦しい。

「外国人材」は、人であって、当然ブツではない。

 

日本政府は様々な制限を加える代わりに、彼らを「移民」ではなく「一時的な労働者」であると主張するが、制限を加えれば加えるほどに、彼らの人としての尊厳や権利が損なわれる。

 

「家族の帯同は認めない」と言うがコレ一つ取っても、もししばらくして、「家族の帯同を認めないなんて、非人道的だ!差別だ!私はもう家族と長く会えていない。精神的に苦痛だ」と訴えられたとき、どうするのか?

 

先進国を自称し、人権国家を自称する日本が、このような声が日本中から上がったとき、それを世界中が見つめるとき、彼らの口をふさぎ、無視出来るのか?

あるいは約束が違うといって強制送還するのか?

 

外国人であろうが、日本国内においては人権は守られなければならない。

安い賃金と過酷な労働条件で働かされ、社会に疎外されて、不健康な状態で、楽しみもなく、家族から離されて、さまざまな制約に縛られて生活して良いわけがない。

 

国民固有の権利以外、全てが保証されなければならない。

つまり、たとえ「期間限定の労働者」であっても、日本国民に準じる扱いを受けないといけない。

それを与え、守る覚悟が日本人にあるのだろうか。

 

「外国人材」と呼べば「ブツ」的な印象に変る。

「外国人労働者」と呼べば「人」と「者」で人間臭さが出てしまう。

 

それで呼称を変更したなら大間違いだし、詐欺である。

日本国民を欺き、日本に来る外国人の労働者も同時に欺くことになる。

日本が近い将来に世界から後ろ指を指されないような、むしろ模範として評価される政策を実施していく事を強く期待したい。

 

追記:
政府は来年度(2019)の移民の人数を4万人と試算している。
(https://jp.reuters.com/article/idJP2018110201002883)

これは、たとえば、「福島県 相馬市」の法定人口38,556人を大きく上回る。

これだけの外国人移民が毎年積み上がっていくわけだ。

この政策が5年続くだけで外国人移民の数は20万人となり、「東京都 台東区」の法定人口 198,073人をも超える。

彼らが「自分は一時的な労働者だから、1人で生活するし、何の権利も要求しない。期間が終了したら帰国する」などと思うだろうか。

配偶者や子どもが訪ねてきて、「一緒に暮らしたい!離れたくない」と泣く家族を政府は強制的に拘束して送り返すのか?

もし、追認したら、1年間に4万人に枠は、あっという間に、10万、20万と増えていく。

日本人は、彼らを日本の構成員として受け入れる明確なビジョンと、覚悟が出来ているのだろうか。

彼らは身の回りで最近よく見る「外国人観光客」とは違うのだ。