【外国人に聞く!】日本人は甘い! 外国人が日本で働くことは「むちゃくちゃハードルが高い」
ほぼ日本育ちのインド人の男性が日本の文化・習慣に戸惑う、日本語が難しいと語る。
それは、彼が2才から日本に住んでいるが「インド人だから」だろうか?
日本人でも、「日本語難しいね」なんて語り合うし、「対人関係が一番のストレス」であることも同じだ。
逆に、その国の言葉でのコミュニケーションに殆ど問題がなく、また、対人関係でストレスを感じないとしたら、その国は、本当に住みやすい社会なんだろうか?
そんな疑問も浮かぶ。
単純で理解しやすい言葉と、それによるコミュニケーションに、豊かな伝統や文化が表れるだろうか?
対人関係に気を使わず、人との関係で悩むことがない社会とは、調和の取れた安定した社会だろうか?
日本語の難しさと、対人関係の困難さは、日本が文化的に豊かである事と調和の取れた社会である事とのトレードオフだ。
結局はバランスを取るしかない。
インド人が英国やアメリカに進学するのが当然というのは、「それが当然になっていった歴史的な経緯」を考えればいい。
それを満面の笑みで喜ばしく語れる人はいないだろう。
欧州は歴史的にも地政学的にも非常に特殊な地域であったと言える。
それがゆえに、多民族が交流しあう習慣や規則、慣習が育まれたと言える。
そして、不幸なことに、そうした慣習やルールは、欧州による世界規模の侵略と共に世界中に広まった。
とすれば、かような慣習やルールがイマイチ普及しておらず、異民族が馴染みにくい雰囲気が日本社会あるとすれば、むしろ誇るべき点であると言う見方も出来る。
”海と言葉が日本を孤立させる”と言うが、それは植民地にならずにすんだ日本の幸運とオリジナリティ、豊かな文化と歴史の証左でもある。
インド人を歓迎するならインド人は来ると言うが、日本の成長、文化の更なる向上に寄与する人々ならもちろん歓迎だ。
そして、このインド人が触れている豪州ではインド人が歓迎されているのか、甚だ疑問であることは付け加えておく。(カレーハンティング事件)
また、西欧とアメリカが移民政策を厳しくしたので、まだ緩い所へ行くと言うのは、迎える方の視点を全く考慮していない。
西欧とアメリカが移民政策を厳しくしたのは、深刻な社会問題が起きていて、全く解決の糸口が見えてないからだ。
むしろ日本はこれら先例に学び、再考したほうがいい。
門戸を広げるのは、こうした行き場を失った移民が大量に押し寄せる前に、国民をあげた議論を経て覚悟が決まったあとであるべきだ。
write: 羽家吾穂