photo:Courtesy of IVDC, China CDC via GISAID/REUTERS
新型コロナウィルスのパンデミック
中国・武漢で発生した「新型コロナウィルス」は、心配した通りに、いわゆる「パンデミック」(広範囲にわたる爆発的な大流行)を起こしている。
新型コロナウィルスの正体がなんなのか、「野生動物由来のウィルスの変異」なのか、武漢にある「武漢国家生物安全実験室」から漏れた「生物兵器の一種」なのか、さまざまな憶測があるのは置いておき、ここでは当座必要な「マスク」の入手先を考えて見る。
※アメリカのAmazon.comだとまだ通常の価格で販売中。ただし、日本への配送を受け付けてない業者もあるので注意。上記の商品は日本への送料無料となっています。
買えるうちにマスクを買っておくのも1つの手
すでに近所のドラックストアやネット通販では、在庫切れが多い。
あったとしても、数量限定だったり、通常価格よりもかなり高い値段だったり、さらには、ちょっと訝しむような送料が設定されていたりする。
これを商魂たくましいと呼ぶべきだろうか?
所謂「ボッタクリ価格」だ。
マスクメーカー側の本来の製造・出荷スケジュールでは、到底、今すぐには行きわたらない上に、中国人が大量買いして本国に送っているという状況もあって、不足が加速している。
ともかく、お金さえだせば買えるのだから、買っておくというのも1つの手だ。
お金があってもモノが買えない事態
「お金を積んでもモノが買えない」という事態に我々はあまり慣れていない。
とは言え、戦後の食糧難以降も、石油ショックもあったし、少し前には、日本でのコメ不足で東南アジア米しか買えない事もあった。
卑近な例では、芸能人のレアグッズや限定商品、たとえば2020年東京五輪のチケットなどのケースもある。
「お金があっても、モノが買えない」というのはそれほど珍しい事態ではない。
しかし、現状、マスクに関しては、まだそれほどの逼迫感はない。
多少高い、あるいは数が揃えづらいが、日本の有名メーカー製のマスクがネットでも、ドラッグストアでも手に入るので、小まめにチェックして買っておくのがいいだろう。
防塵マスク通常価格で販売中
筆者は花粉症がひどく、3月前後はなるべく外出しないようにしており、仕方なく外出する際には、使い捨ての防塵マスクを利用している。
フィット感と使い勝手が良いからだ。
ところが、今、この使い捨て防塵マスクも2倍以上の値段で、ネット上で販売されている。
※こちらでは、まだ、通常価格で販売中です>モノタロウ
パンデミックに備える
1月29日に中国・武漢市から帰国した206人の日本人のうち、3人が新型コロナウィルスの陽性と判明した。
武漢在住の日本人は、比較的衛生的で良い環境に住んでいたと推測されるが、それでも、罹患率は1.5%と高い。
一般の中国人の武漢市民も同程度で罹患していると考えると、人口1,108万人(2018年)として、患者数は16万人を超える。
実際は住環境次第であることを考えるともっと高いかも知れない。
また、この人口とて公式の数字であって、届出のない出稼ぎ労働者がどれほど武漢にいるかは不明だ。
また、春節や避難のために、武漢から他の都市部へ移動して、移動先で感染者が増えているとしたら?
とても中国政府が掌握管理し、感染拡大策を徹底し、患者を適切に隔離・治療できるとは考えられない。
パンデミックのゆくえは全く予期できない。
救いがあるとしたら、これから春を迎え、気温が上昇すれば、おそらくウィルスの活性度が落ちるのではないかと想定出来る点だけだ。
自己防衛の大切さ~手作りマスク
こうしている現在も、潜在患者が日本へ大量に流入を続けている中、日本政府が実効性ある何の政策をも打てない状況では、各人がそれぞれ自己防衛をするしかない。
マスクが多少高くても、メーカーの努力で流通量が戻るまでは、必要なら買うしかないだろう。
もし多少の手間をかけても良いと思うなら、手作りするという方法もある。
そもそもマスクをしても、新型コロナウィルスはその網の目を通り抜けるくらい小さい。
新型コロナウイルスの大きさは直径100ナノメートル程度と言われている。
マスクの主な仕事は、新型コロナウィルス罹患者の鼻水や、くしゃみなどから飛んでくる飛沫を直接吸い込まないための防御壁だ。
また、付け加えるなら、喉の湿度・温度を保ち、ウイルスにとって好まない環境を維持するという働きもある。
それならば、とくに市販のマスクでなくても問題ないことになる。
Youtubeなどには、手作りマスクの簡単なつくり方を紹介している人も多いので、参考にしても良いだろう。
今回の新型コロナウィルスへの対応を通じて、政府はもとより、個人個人もリスク管理の心構えを常に持てるようにしておきたい。
writer : 羽家吾穂