愛用のN95マスクやサージカルマスクが在庫無し
新型コロナウイルスの感染拡大と花粉症の季節がちょうど重なってしまい、マスク確保に四苦八苦している花粉症の方も多いと思います。
筆者は花粉症の症状が重めに出るタイプなので、10年以上、N95マスクを利用しております。
2本のゴムひもで着用するタイプで、馴染みのない人からしたら「なんだそれ?」となるようなマスクですから、主に屋内の仕事・用事がメインの外出の際には、使わないようにしてます。
そのような時にはサージカルマスクを使いますが、20年くらい前に使っていた頃には「医療関係者ですか?」とよく聞かれるくらい、一般の人で使っている人は少なかったです。
ともあれ、新型コロナウイルスによって、両方ともに良く知られるようになった昨今、両方ともに入手が困難を極めております。
例年、一定数を使うことが分っているので、ストックはある程度あるのですが、万一のために少し残すことを考えるとどうも数が心もとない。
で、マスクを自作することにしました。
(※この時点では自作する事になると諦めていましたが…)
自作(予定?)マスクのベースは毒ガスマスク
ただ、密閉度が高くないとダメなので、世の奥様方や裁縫上手の方が作っているような、素敵なガーゼやアップリケのついた布製のマスクでは少々役不足。
そこで目を付けたのは以前から気になっていた軍隊用の毒ガスマスクです。
これなら自作マスクのベースにするにはもってこいです。
↑ このようなマスク
と思われましたが、これらはフルフェイスが多い上に、いざ街を歩くことを考えるとオーバースペックすぎる感じです(^^;
また、職務質問必至なので、そのたびにマスクをハズしていたら、何のために頑張って密閉しているのか分らなくなってしまいます。
選んだベースキットは重松製作所 “TW” 「TW01SC」
迷いながらあちこちネットを見ていると、コンパクトな毒ガスマスクを発見!
これは危険な空間で作業する作業員用のマスクです。
フィルターの部分を自分の必要なタイプに交換することで、防塵から化学薬品まで対応します。
このフィルター部分を手軽に自作して、交換できたら便利です!
(※まだこの時点でも自作しないとダメと思っていましたが…)
筆者が選んだのはコチラ!
解説Youtubeもありました。
非常にコンパクトで上のような軍用と比べると目立ちません。
※あくまで、「軍用と比較すると」です。実際につけると意外と目立ちます笑
こちらのマスク本体と、今すぐ手に入るフィルターのうち、一番安い下のをセットで購入しました。
「TW01SC」が到着!使用・着用レポート
簡単に装着できて、安定感・密閉感もいい
「TW01SC」が到着しました。
意外と簡易なパッケージングで、手にするととても軽いです。(本体115g以下)
取りあえず、装着してみますと使い捨てのN95と比べて安定感、密閉感が段違いに素晴らしいです。
ただのゴム紐と違って、TW01SCの固定用の「ひも」には
- 頭に固定するヘッドバンド
- 長さ調整可能なバックル
が付いています。
グレーの輪っかがヘッドバンドで後頭部をしっかりとグリップします。
また、バックルは首の後ろでパチンと留めますが、長さが調整できるので、締め付け具合も好みに合わせられますし、頭部の大きさによって緩みもありません。
また、装着も簡単です。
TW01SCでの呼吸はとてもラク
しっかりと頭部に装着できるので、マスクがずれるという事がなく、また、顔にピッタリと合わせて密閉できます。
また、これは実際につけて歩いてみると分るのですが、使い捨てのN95マスクと比較して呼吸がすごく楽です。
使い捨てのN95マスクは、材質が柔らかくて、どうしても呼吸に合わせて変形したり、また呼吸が少し荒くなると、空気のろ過が間に合わずにマスクそのものが潰れそうになってしまいます。
ところがTW01SCでは、材質がしっかりとしていますのでマスク内に空間が常に確保されていて、使い捨てのような息苦しさはありません。
呼気(息を吐く)の際に、小さく「コツン」という振動がするのは、特別なガジェット感が出て個人的には楽しいです笑
新デザインとホールド力で眼鏡の曇りもなし
顔にフィットした状態がずっと続くのもポイントです。
使い捨てのN95マスクですと、どうしても「ズレ」が頻繁に起きて修正しないといけないし、隙間も0(ゼロ)にするのはむずかしいです。
さすがにプロフェッショナル用と言えるでしょう。
プロの現場では少しの隙間やズレでも、健康を害したり、命の危険にさらされたりしますからね。
そのため、うれしいボーナスですが、眼鏡の人が「マスクをすると、眼鏡が曇って困る」という事もありません。
密閉性が高いのと、排気弁が上部に設置され、呼気はそこを通って下方へ排出されるようにデザインされているからです。
眼鏡の人には朗報ですよね。
100年の歴史をほこる「株式会社 重松製作所」
ちなみにメーカーの「株式会社 重松製作所」は1917年(大正6年)創業の老舗で、このあたりも良い物を使っているという楽しみになっています。
TW01SCは改造の手間も要らなかった
実際にTW01SCのお陰で、重症花粉症の筆者も毎日外を歩き回っても、全く花粉症の症状で苦しめられることがありません。
一応、1つの解を得た気分です。
今はマスク本体と同時に購入したフィルターを利用しております。
当初、このフィルターを自作して適宜交換することを想定しておりましたが、取扱説明書には以下のような記述があります。
(交換の目安として)
≪ろ過材≫
- 収縮、損壊もしくは著しい変形等が生じたとき。
- 著しい吸気抵抗の上昇又は粉じん捕集効率の低下が認められたとき。
これを読む限り、体感的にフィルターに違和感や劣化を感じない限り、1シーズンくらい利用しても問題無さそうです。
但し、ここは自己責任でお願いします。
筆者はTW01SC利用後は、フィルターを外し、マスク本体と、フィルターの外部をティッシュで拭いて、その後、次亜塩素酸水をスプレーして消毒しています。
取扱説明書によると「除菌用アルコール」で拭くことも出来るようですので、次回からはその方が簡単そうです。
- 重症の花粉症の方にも
- 新型コロナウイルス対策でマスクを利用している方にも
- どうしても普通のマスクが入手出来ない方にも
清潔に維持できて、簡単に装着でき、安定して密閉性を保てる「TW01SC」はオススメできます。
追記:1シーズン、フィルターを替えなくてもOKだった!
上で、「フィルターは使用上、違和感や問題がなければ、ずっと使えそうだ」と書きましたが、実際に今シーズン1度も交換せずにすみました。😀
最後に使ったときにも、快適さは維持されていて、何もフィルターに問題はありませんでした。
ただ、来シーズンに利用する際は、やはり新しいフィルターに交換した方がいいでしょう笑
フィルターは700円程度で買えますので、N95マスクを数日で使い捨てしながら利用するよりもだいぶ安上がりになります。
PS
マスク不足から「災い転じて福と成す」という感じで良い発見がありました。
普通のマスクや、サージカルマスク、せいぜい本格的なN95マスクくらいしか、馴染みのない人にとっては、少し驚くくらいのインパクトはあります。
また、密閉度が高いと言うことは、逆に言うと声が外に聞こえにくいというデメリットにもなっています。
こうした点を気にしない人にはぜひオススメしたいマスクです。
インパクトを逆手にとって、「つかみの話題にする」というアプローチもアリかも知れませんよね!
writer: ジェット真木
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