昨今、政府も普及に力を入れ始めた電子マネー。
中国をはじめ各国が最新の技術を競い合っています。
電子マネーの分野で大きなシェアをおさえると、さまざまなデータが入手できる、また、それをベースとして新しい技術も生まれると言うコトもあって、世界中で企業の激烈な競争となっています。
電子マネー(でんしマネー、英: electronic money)あるいは電子通貨、電子貨幣(でんしつうか、でんしかへい)とは、情報通信技術を活用した、企業により提供される電子決済サービスのことである。法的に位置づけられた通貨など、いわゆる貨幣そのものではない。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC
ITを使った支払いで、現金を使わないもの。と理解したらいいんでしょうか。
便利そうだし、時代に遅れないためにも「試しに使ってみようか」と、よく使う「セブンイレブン」を基準に調べてみました。
ちなみに、著者が使っているのは格安SIMのスマホです。
具体的には、b-mobileの通話SIMと、ASUSのZenpfone (Z012DA)です。
やはり気がかりなのが
- 大手キャリアではない
- おサイフケータイ(FeliCa搭載)ではない
という点ですね。
実際に、セブンイレブンの支払い方法のページを確認すると、さまざまな支払い方法が載っています。http://www.sej.co.jp/services/cash.html
このなかで、現金以外のものをチェックしていきます。
電子マネー「nanaco」
電子マネー「nanaco」とは、事前に入金(チャージ)した金額まで、現金がなくてもお買い物ができるお支払いサービスです。
セブン-イレブン、デニーズ、イトーヨーカドーでは電子マネー「nanaco」でお支払いいただくと、お買い物した金額に応じてポイントも貯まり、貯まったポイントは電子マネーに交換できます。
クレジットカードではないので入会審査もなく、どなたでもご利用いただけます。
こちらnanacoのページで確認して見ますと、nanacoカードとクレジットカード一体型以外、nanacoモバイルがあります。
ただし、「nanacoモバイルのご利用にはおサイフケータイに対応した携帯電話が必要です。」とのことでダメです。
交通系電子マネー
「キタカ」「スイカ」「トイカ」「イコカ」「スゴカ」「パスモ」「ニモカ」「はやかけん」「マナカ」と言った鉄道、バスなどの乗車に毎日使うカードで、地域によって種類が違いますね。
関東ですと、スイカやパスモあたりを利用している方が多いかと思います。
Suicaには、「Suica定期券」「My Suica(記名式)」「Suicaカード」の3種類があります。 また、Suicaと携帯情報端末がひとつになった「モバイルSuica」もあります。https://www.jreast.co.jp/suica/whats/service.html
このうち、対象になるのは、モバイルスイカですが
モバイルSuica(モバイルスイカ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が提供する、「おサイフケータイ」対応の携帯電話及びPHSにおいて、同社が発行すIC乗車カードであるSuicaの機能を搭載したアプリケーションソフトウェアおよびそのサービスである。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%ABSuica
とあり、やはり、おサイフケータイ必須のようですのでダメです。
Edy
Edyとは、ICカードやおサイフケータイにチャージ(入金)して使うプリペイド型の電子マネーです。
レジにかざすだけでお支払いが完了するから簡単&スピーディー。
もういきなり「おサイフケータイ」と書いてあるのでダメですね。
auWALLETカード
KDDIがauユーザーに向けて展開するチャージ式で 繰り返し利用可能なプリペイド型の電子マネーです。
こちらは、auユーザー向け、また、カードなので違いますね。
QUICPay(クイックペイ)
QUICPay(クイックペイ) / QUICPay+(クイックペイプラス)はどうでしょうか。
QUICPay(クイックペイ)はレジにかざすだけでお支払いができる、サインや事前のチャージがいらない「簡単・スピーディ・おトク」なポストペイ*(後払い)型のサービスです。
中でもQUICPay(nanaco)なら、もっとお得にポイントをためることも可能です。
*ポストペイ:クレジットカードと同様にご利用いただいた金額を後からお支払いいただく方法です。事前にチャージ(入金)する手間もありません。
QUICPayには、カードタイプ、モバイルタイプ、その他タイプ(キーホルダーなど)があります。
ここで問題となるモバイルタイプですが、QUICPay公式ページは
「おサイフケータイ(R)」対応のスマートフォン・携帯電話でクイックペイが利用できます。https://www.quicpay.jp/about/index.html
と明記されていますので、コレもアウトです。
iD
「iD」とは株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが推進している後払い方式の電子マネーです。
「iD」カード(またはおサイフケータイ®)は、レジにかざすだけで支払いができます。
「iD」カード(またはおサイフケータイ®)は、事前にチャージする必要はありません。
セブンイレブンの支払い方法のページにすでに「カード」か「おサイフケータイ」と書いてあります。ダメですね。
クレジットカード
クレジットカードはここでの主旨と合いません。
その他
QUOカード
QUOカード(クオ・カード)はセブン-イレブンはもちろん、全国の様々なお店で使えるプリペイドカードです。
セブン-イレブンでも販売を行っております。
カードです。となっておりやはり主旨と合いません。
結論
結論としては、セブンイレブンで電子マネーを使うときには、おサイフケータイ必須ということです。
筆者のような、格安SIMスマホで、おサイフケータイ機能のない場合は、無理でした。
ただ、セブンイレブンではありませんが、ローソンではOrigamiというアプリが使えます。
これは筆者のような「おサイフケータイ機能」がないスマホでも利用出来るアプリで、クレジットカードを登録した後、店が表示するQRコードを自分のスマホで読み込んで支払いするという形になります。
これが普及すると便利かも知れません!
>>Origami – 世界をキャッシュレスに。
追記:残念ながらOrigamiは終了になりました。
【独自】「売却は苦渋の決断だった」メルペイのOrigami買収の舞台裏