「サラリーマンは副業しよう!」と言う、最近ではあまり珍しくない記事をトイレで読んでました。

 

 

文章が読みやすくて、展開も楽しい記事です。

 

確かに「働き方改革」は「雇い方改革」という意味です。

「自由に働ける!」「これからは派遣社員の時代だ!」なんて持てはやされて、人気ドラマまで作られた時代を思い出します。

 

結果、社員の待遇や、労働者の権利を十分に与えない「派遣労働者(ハケン)」という安い労働力を企業が得ただけでした。

不況のまっただ中、このように正社員になれなかった多くの人が、今でも貧困層にとどまって苦しんでいます。

 

さて副業しよう!はいいのですが、これが世界標準になったと言うのは変な話で、むしろ世界が向かいつつある方向へ足並みが揃ったという感じでしょう。

 

サラリーマンに勧める副業がいくつか紹介されていますが、記事だけ読むとちょっと疑問に思えます。

例えば、自分が勤務する会社の勤務時間や、その仕事のついでに、個人的な営業をかけるのは問題ないのでしょうか。

 

また、自分の能力を金銭的な価値に変えると言うのは仕事の基本ですが、あちこちで喜ばれるような能力がある人なら、その能力をさらに磨くために投資して、専門職としてのレベルアップを目指した方が余程、将来に展望が開けます。

 

一方で、読者サラリーマンを国と会社に守られた平凡な労働者と位置づけて、他方では、その能力が様々な方面から求められるとしたら、違和感を感じます。

確かに、サラリーマン自身が「自分の労働力を、能力をシェアしてください!」というスタンスなら、これはシェアリング経済の一端かも知れません。

 

副業に乗り出すとしても、多くの副業分野と称されるところは、すでに大企業が乗込んできています。

クラウド系の仕事も、お小遣い稼ぎ以上の仕事は、一般的な個人には回ってきません。

 

メルカリやヤフオクなどでは、不要品を処分し終わったら終わりです。

自分で売れる商品を探して、在庫として持って、出品して、利益を出し続けるには、情報力や機動力以上の能力とリソースが要求されます。

いわゆる「せどり」分野でそれなりに稼ぐのも厳しいです。

 

個人的には、今後は「半農半資」で、基本は自給自足を目指す形で、必要最低限の現金を、何らかの形で得られるように志向する時代と思っています。

ただし、それもAIとロボット化が進みきるまでです。

(続く)

writer: 羽家吾穂